サンザシは中国やヨーロッパ原産の植物で、食用や漢方薬として利用されています。漢方薬として副作用のない上薬として重要視され、甘酸っぱく美味しいため、ビタミンやミネラルの貴重な供給源として親しまれています。
サンザシは胃の健康をサポートし、消化不良や食欲不振に効果があります。また、ポリフェノールの抗酸化作用により細胞の老化を遅らせ、血中コレステロールを抑え、血液の循環をスムーズにする効果もあります。心の健康にも良い影響を与え、認知症の予防にも期待されています。
サンザシとは
サンザシは中国やヨーロッパ原産の植物で、北半球に広く分布しています。約1000種類が存在し、多くは食用として利用されます。
中国では漢方薬として重要視され、副作用のない上薬として認められています。甘酸っぱく美味しいため、サンザシの産地ではビタミンやミネラルの貴重な供給源として親しまれています。
日本でも古くから庭園や盆栽の素材として親しまれています。
オオミサンザシは中国原産で胃の調子を整える生薬として使われ、セイヨウサンザシはヨーロッパで血液の健康を保つハーブとして注目されています。
アメリカではハウソーンとして知られ、世界中で様々な歴史と伝統を持つ植物です。
サンザシの歴史
サンザシは、中国では約2000年前から記録に登場し、不老長寿の薬として重要視されてきました。中国北部や南部原産の低木植物であり、広い土地で栽培されています。
ヨーロッパでもバラ科の植物として知られ、サクランボよりもやや大きな実をつけます。ヨーロッパではメイフラワーとして知られ、アメリカではハウソーンと呼ばれます。
古代ギリシャでは神聖な木として崇拝され、お祝いごとの縁起物として小枝が使われたり、厄除けとして屋内に飾られることもありました。
日本では漢方薬として古くから利用され、日本庭園でもよく見られます。また、サンザシは北原白秋の歌「この道」にも登場し、昔から身近な存在であったことが伺えます。
日本には江戸時代に伝わり、薬用として広く利用されてきました。現在では、生薬としてだけでなく、お酒やお菓子、ドライフルーツなどにも用いられ、食品としても親しまれています。
山査子のドライフルーツは、果実をつぶして砂糖や寒天と混ぜ、棒状に成形してからスライスされます。中国では薄くスライスした後に、丸めて酢豚などの料理に入れることもあります。菓子としても利用され、蜜煮したサンザシを竹串に刺してりんご飴のような駄菓子として販売されています。
サンザシの健康効果
サンザシは胃の健康を保つ効果があります。消化不良や食欲不振に対して健胃や消化薬として使われ、胃酸の分泌を促進して消化不良を改善し、胃の負担を軽くします。また、抗菌作用や血管を広げる働きもあり、トータルで胃の健康をサポートします。
さらに、サンザシに含まれるポリフェノールは活性酸素を除去し、強力な抗酸化作用を発揮します。これにより細胞の老化を遅らせ、老化防止に効果があります。また、血中コレステロールを抑え、血液の循環をスムーズにする効果もあり、高脂血症や動脈硬化に効果的です。
心の健康にも良い影響を与えます。中枢神経に働きかけ、不安を和らげ睡眠を改善する効果があります。同時に、鎮痛鎮静作用も持ち、心を落ち着かせリラックスさせる効果があります。
また、サンザシは認知症を予防する効果も期待されています。低血圧が認知症の原因の一つとされる中、サンザシは交感神経に働きかけ血圧を一時的に上昇させることで、認知症を予防する効果があるとされています。
